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歯科診療 Dental Clinic

当院には関西全域から患者様が来院されます。その多くがワンちゃん、ネコちゃんの歯周病に関連することで、当院では毎日のようにワンちゃん、ネコちゃんの歯周病治療をおこなっております。歯周病というと口臭や歯肉の腫れと思われる飼い主さんも多いですが、放置していると歯を支える顎の骨が溶けてしまい全身の感染症へと移行する事も珍しくはありません。ワンちゃん、ネコちゃんのお口のトラブルがに関しては安心して当院へご来院ください。

歯周病治療について

歯周病治療を行う過程において当院では口腔内レントゲン検査は必須となります。骨折の治療にレントゲン撮影が必要である様に、同じく骨の病気である歯周病に於いても適切な診断・治療を行うための口腔内レントゲン検査は避けて通る事は出来ません。

更に当院の特徴として、獣医科領域では大阪で初めてのマイクロスコープ(手術用顕微鏡)を使用した歯科治療を実施しています。マイクロスコープを使用する事により、従来に比べてより正確で丁寧な治療が可能となります。

マイクロスコープで
目で見えない菌を除去します

顕微鏡(マイクロスコープ)を使った歯周病治療

昔は歯周病の原因は歯石であると言われていましたが、現在では数種類の歯周病原菌がつくる”バイオフィルム”という頑固な薄い膜から染み出る毒素が原因ということが解っています。したがって歯周病治療はこの膜をいかに除去して再発を防ぐかが鍵になります。ところがこの膜は非常に頑固で薬もほとんど効きません。治療は膜を機械的に掻き出すことが主体となりますが、歯周ポケットが深くなると的確に器具を入れることはできません。

顕微鏡(マイクロスコープ)を用いると器具を的確に入れることができるだけでなく、肉眼では見えなかった感染源を見つけて除去できるようになります。

大阪の獣医科では
当院だけの設備です

顕微鏡歯科治療のメリット

マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)とは、従来人の眼科や脳神経外科などの手術で使用されていた顕微鏡を歯科用にしたものです。特に動物の口腔内は狭く暗いため肉眼で治療を行うには限界があります。しかしマイクロスコープを使えば肉眼の3~20倍まで拡大して患部を確認することができるため精密かつ正確な治療が可能となります。獣医療領域ではまだマイクロスコープを使用した歯周病治療は普及しておらず全国で数件だけと言う状況です。

無麻酔歯石除去について

また歯石除去を行う際にも「無麻酔歯石除去」はおこないません。
無麻酔下での処置には限界があり、肝心な歯周ポケットの処置は出来ないばかりか、鋭利な器具で行う処置は舌や口腔内粘膜を傷つけてしまう危険性もあります。また動物の痛みの観点からも虐待行為となりますので推奨されません。「無麻酔歯石除去」は歯周病治療とはなりません。

無麻酔下での歯石除去の問題点(日本小動物歯科研究会HPより)
どんな飼主さんでもご自分の犬や猫が全身麻酔で口腔内の処置をすることを心配されるだろうと思います。
一般には、口腔内の清浄化を行う処置は“歯石取り”などと言われ、爪切りと同じような扱いをされていることもありますが、正しくは歯面に蓄積された歯垢や歯石を除去し、歯面を研磨して再付着を防ぐための処置で、後に続く歯周外科処置、歯内処置、口腔外科処置などに先立って実施され、予防的歯科処置と呼ばれます。ここではなぜ予防的歯科処置が全身麻酔下でトレーニングを受けた獣医師がすべき処置であるのかをご説明しようと思います。

日本の獣医学教育では、動物の全身麻酔に関する知識や技術は習得できるカリキュラムが各大学に準備されています。しかし、残念なことに獣医歯科学教育についてはまだ十分とは言えませんが、いくつかの大学ではカリキュラムの中に獣医歯科・口腔外科を設けています。
日本小動物歯科研究会では、15年にわたり毎年口腔解剖・歯周病学・歯内治療学・口腔外科学について卒後教育セミナーを開催し、獣医師や動物看護士の方が獣医歯科・口腔外科の知識や技術をそれぞれの立場で習得する機会を設けてまいりました。また、一般獣医臨床家の集まる学会でも獣医歯科・口腔外科の教育講演、卒後教育セミナーなどできるだけ多くの先生方に基本的な知識と技術を習得する機会を作ってきました。受講された臨床獣医師、動物看護士の皆さんは適切な処置を施されていると思います。

近年、口腔内への施術は法律的にも許されていないトリマーや動物看護士、歯科衛生士などが無麻酔で歯石をとることによる弊害が多発しています。無麻酔で、しかも口腔内の処置を実施するトレーニングを受けていない人たちによって行われる“歯石取り”なる行為がいかに危険なものであるのかをご理解いただき、安全で効果的かつ適切な口腔内に関する医療行為をしていただきたいと切に願っています。

このことは、日本での状況が危惧されるばかりでなくアメリカ獣医歯科学会のホームページでもトレーニングを受けていない人たちによる無麻酔でのスケーリング(Non-Professional Dental Scaling on an unanesthetized pet) がいかに危険で不適切な行為であるかが説明されていますので、これもご紹介しておきます。

1)歯石は歯周炎の直接的な原因ではないので、歯石をとったからといって歯周炎を予防したことにも治療したことにもなりません。歯周炎の原因は歯垢(プラーク、バイオフィルムの一種)です。歯石中細菌の活性はほとんどなく歯石の表面がデコボコしているために、歯垢がつきやすい環境を作る、すなわち二次的に歯周炎を引き起こしやすいと言えます。歯石をとっても、訓練を受けていないヒトが歯石を除去し、歯面のポリッシングや歯磨き指導をしない、鉗子などで歯面の歯石だけをとるといった行為により歯垢のつきやすい歯面を作ってしまいます。 2)ハンドスケーラーや鉗子で歯石を取るのは危険な行為です。これらの器具は先端に刃物が付いていて歯面ではよく滑ります。イヌやネコは動く、スケーラーは滑るので、歯肉や舌、口腔粘膜を容易に傷つけます。器具の使い方の訓練を受けていないヒトは、器具のコントロールができませんのでよりリスクが高くなります。鉗子で歯石を割って除去するときに、歯を一緒に折って露髄させてしまった例もあります。とれた歯石がのどに詰まったらこれも大変です。歯がぐらぐらしている状態で歯石をとろうとすれば、歯根を残したまま歯が折れる、あるいは顎の骨を折る危険もあります。 3)歯周炎が発症していれば、歯肉の下(縁下と呼びます)にポケットを作っていたり、歯肉が後退して一部歯根が見えていたりします。ポケット内の歯垢や歯石を取ろうとして、炎症を起こしている歯肉にスケーラーがあたっただけで出血が起き痛みを伴います。歯肉より上に使うスケーラーでは歯肉が傷だらけになり状態はさらに悪化します。歯肉が後退して一歯根が見えているところをスケーラーでいじっても痛みが生じます。痛みを感じた犬や猫は術者を傷つけることさえあるはずです。このような危険な行為は動物に痛みばかりでなく恐怖感を与えることになります。ポケットができているところは、歯周炎の進行の最前線です。ここを清浄化して治療できなければ歯周炎を放置したことと同じで、動物に恐怖や痛みを与えるばかりで治療になりません。歯周炎を悪化させる原因を作ることにもなりかねません。 4)上顎第1~2後臼歯歯、上顎の奥のほうにあって、口をあけてじっとしていないとここの歯石を除去することはできません。乱暴にすれば、唾液線(耳下腺と頬骨腺)の導管の開口部を傷つけ周囲の粘膜を傷つけるので危険です。大きな血管を切ってしまいかねません。また、上顎歯の内側は、特に犬では深いポケットを作りやすく、鼻腔への瘻孔が容易に形成される個所でもあります。この領域への無麻酔でのアプローチも危険です。さらに下顎歯は、特に内側が歯垢がつきやすくここへのアプローチは舌があって、舌下部には大きな血管や唾液線の導管も走っているので、無麻酔ではこの領域へのアプローチは不可能でしょう。 5)無麻酔で、上記のような行為を病院で行うと家でのケアをしにくくなることが多くなる ようです。病院ではじっとしていても、家庭では言うことを聞いてくれないし口も触れないという声をよく聞きます。歯周炎の原因は歯垢中の細菌です。歯垢は数時間で歯の表面を覆います。定期的に歯垢を除去することが歯周炎の予防であり、それが一番の治療となります。家庭でもはみがきができるように指導すべきで、病院での痛みを伴う口腔内への行為はできる限り避けるべきでしょう。 ア メ リ カ 獣 医 歯 科 学 会

アメリカとカナダでは、獣医師の資格を持たない人が歯科処置を行ったり、監督下で訓練された動物看護士が獣医のライセンスのない施設で診療行為をすることは法律で禁じられ、罰則が科せられます。アメリカでも、訓練を受けていない人あるいはライセンスを持たない人が、動物に対する口腔内の診療行為を無麻酔で実施することの危険性を以下のように説明しています。

1)歯石は歯面に硬く付着しています。歯石を取るためのスケーリングは、超音波スケーラーや音波スケーラーさらにハンドスケーラーを使って行われますが、ハンドスケーラーの先端は鋭い状態でないと歯石を除去できません。動物がちょっと頭を動かしただけでも動 物の口腔粘膜を容易に傷つけるばかりでなく、動物が痛みを感じた反応で術者を咬むこともあります。 2)専門家によるスケーリングとは、歯肉縁の上下を問わずついた歯垢や歯石を除去し歯面を研磨することです。スケーリングで必ずしなくてはならないことは、歯周疾患が活動的であるポケット内(歯肉と歯根の間の歯肉炎直下)の歯面をきれいにすることです。ヒトの場合は患者が協力するので、無麻酔でも口腔内の専門医である歯科医によるスケーリングが可能になるのです。しかし、無麻酔で犬や猫の一本一本の歯の縁下部のスケーリングは不可能です。目で見える範囲の歯石を除去することは、動物の健康維持にはほとんど効果がなく、きれいにしたような感じがするだけです。単に見た目だけの効果しかありません。 3)カフ付きの気管チューブを挿管して吸入麻酔をすることは、3つの重要な利点があります。1つは手技を理解できない動物を協力的にさせること、2つは検査時や施術中の患部組織の治療に際して発生する痛みを排除できること、3つは誤嚥から気道や肺を守ることで す。 4)専門的なスケーリング施術時に口腔内検査は必要不可欠ですが、これは無麻酔では不可能です。特に、舌側の歯面を検査することはできませんし、患部や不快感をもたらすか所を容易に見逃してしまうでしょう イヌやネコに安全に麻酔あるいは鎮静処置を施すためには、動物の健康状態を評価し、身体の大きさに合わせて適切な薬用量を決め継続してモニターする必要があります。

獣医師は、以上のすべての手技に精通しています。獣医師でない者が麻酔薬や鎮静薬を処方することも投与することもとても危険であり違法です。麻酔は決して 100%安全とは言い切れませんが、今現在の一般的臨床医が実施している麻酔技術や健康状態の評価法は、リスクを限りなく小さくしているので、毎年何百万回の歯科処置を安全に実施できているのです。


歯 科 医 師 の 考 え

犬の飼い主の間で動物の歯石除去に麻酔が必要か否かの議論があります。
一部の動物病院では、身体へのリスクが少なく「動物の体に優しい」という理由から麻酔なしで治療を行っております。

これに対して、獣医歯科学を専門とする医師らから、無麻酔での治療はむしろ動物に肉体的・精神的苦痛を強いることになるという指摘があります。

無麻酔で治療を行う方が「動物の体に優しい」のか、麻酔下で行う方が適切なのか歯科医師としての立場から考えてみます。麻酔なしで犬の歯石除去が可能なのか愛犬で試してみました。歯周ポケット内の歯面に硬く付着した歯石を除去するためには、スケーラーの鋭利な先端部を根面にあてがい力をかけ細かく動かすという動作が要求されます。
金属性のスケーラーを歯に当てると犬は首を激しく振り嫌がります。頭を強制的に押さえると体を強張らせ逃れようともがきます。この状況では歯石除去はできません。

結局、歯石除去は断念しました。無麻酔での歯石除去の試みから、麻酔なしでは治療中に動物の急な体動を防ぐのは困難で、スケーラーにより動物の舌や口腔粘膜、顔面を傷つける危険性があることが分かりました。
ヒトと異なり犬は口をあけたままの静止状態を維持できないので時間のかかる緻密な処置を行うことが不可能です。また、不快な状況から逃れようと犬が術者や介護者を咬む危険性もあります。愛犬は金属製のスケーラーを見ただけで顔を背けました。除石時の痛みには渾身の力を振り絞って抵抗しました。

この様子から犬が恐怖や苦痛を感じているように思えます。犬が精神的苦痛を覚える能力があるなら配慮が必要です。
精神的苦痛とは恐怖や痛みを覚えても動きを封じられ逃げることができない状況から生まれる苦痛です。痛みは感覚で主観的体験です。苦痛は情動的な経験です。

情動とは思考、学習・記憶などの高次精神機能の一つです。動物の心の中に入り込むのは困難ですが、動物が何を回避し何を欲しているかを実験で示すことは可能です。痛みと鎮痛に動物がどのように反応をするのかを示すラットの実験があります。ラットを鉄板の上に置き温度を上げていくとラットは熱に反応し足を引っ込めます。

次に、モルヒネ様の化学物質を与えると足を引っ込める動作が遅くなります。また、ラットに甘い水と鎮痛薬を混ぜた不快な味のする水を与えると、健康なラットは甘い水を選択して飲みます。関節炎にかかっているラットは不快な味がしても鎮痛剤を含む水を選択します。
この結果から動物は痛みを覚え疼痛を回避しようと鎮痛を欲する行動を起こす能力がある事が分かります。
次に、動物の歯石除去に麻酔を使用しない理由を検討してみます。麻酔使用に反対する医師は合併症の発症を危惧しています。全身麻酔の合併症としては、血圧や呼吸器系の障害、目のかすみ、頭痛、吐き気などがあります。

麻酔反対の医師は、麻酔時に現れる不快な症状が動物の体を傷つけ、場合によっては死亡に至る例もあると主張します。また、合併症で飼い主とトラブルになることを憂惧しあえて麻酔を避ける医師もいるかもしれません。全身麻酔の重篤な合併症の発生頻度は極めて稀なので、全身麻酔下で治療を行うメリットの方が明らかに大きいです。

合併症のリスクより患者の利益が大きく上回るので全身麻酔導入は正当化されます。
犬には苦しむ能力があるので不要な痛みや苦しみから保護しなければなりません。意識がある状態で体を押し付けて治療を行えば犬を苦しめることになるので「動物に優しい」ことにはなりません。

麻酔下では無意識、無痛、不動状態となりますので痛みのみならず動物の動きから生まれる危険性を回避することができます。犬に危険や苦痛を与えずに適切な歯周治療が達成できるよう麻酔下で歯石除去が行われるべきと考えます。

日本小動物歯科研究会HPより

予防歯科 / 歯科検診 Dental Checkup

人間の赤ちゃん同様に仔犬の「乳歯検診」はとても大切です。
乳歯が残っている場合は、そのうち抜けるだろうと様子を見ずに必ず歯科の得意または専門の獣医さんに相談しましょう。判断が遅くなると歯並びは一生治りません。
本来は乳歯が抜けた後に永久歯が生えて来るべきです。乳歯が抜けないうちに永久歯が生えてくると歯並びが悪くなり様々な障害を引き起こします。

歯科検診のタイミング

1. ペットが家に
やってきたらすぐに
  • 乳歯のチェックによりフードの指導
  • ホームデンタルケアの指導
2. 生後2~3カ月齢
  • 乳歯が正しい位置に生えているかや噛み合わせの異常が無いかなどのチェック
3. 生後5カ月齢
  • 乳歯から永久歯への生え変わりが正しく出来ているか、歯の数や形などをチェック
  • 乳歯が残っているのに横から永久歯が出だしたら直ぐに来院して下さい

(この時期のタイミングは非常に大切です)

4. 生後7~12カ月齢
  • 仔犬時の最終チェックをします
5. 生後12か月齢以上
  • 年に一回はお口のチェックに来院下さい。
  1. 上顎と下顎にみえる細い歯が乳歯の犬歯です。乳歯が残っているため、永久歯の犬歯は正しい位置に出ることができません。直ちに乳歯抜歯処置が必要です。
  2. 適正時に乳歯が抜けずに永久犬歯が前側に出てしまっています。下顎犬歯が上顎に当たっており直ちに矯正手術が必要です。

その他各種診療 Medical Service

当院では歯科診療だけでなくその他各種診療もおこなっております。
僕は町の獣医さんとして、外科・内科・整形外科・腫瘍科・眼科・皮膚科・小児科・産科・歯科・神経科など全て一人で診察しています。

方針として「病気に向かい合う」のではなく「飼い主さんの気持ちに寄り添う獣医療」と言う考えの元に日々の診療にあたっています。病気の診断にCT検査やMRI検査などが必要であっても、その先の治療に結びつく検査なら積極的に飼い主さんに勧めますが診断を付けるだけの検査なら無理には勧めません。

それは大学病院の獣医師じゃなく、町の獣医さんの仕事だからです。
常に自分のワンちゃんやネコちゃんがその動物の立場ならどうするかを考えて飼い主さんに治療法を提案しています。

また、遠いところわざわざ僕の所まで来て頂いてる飼い主さんの期待に添える様に日々の努力は惜しまない様にしています。もちろん全ての病気に精通してる訳ではないので、自分で手におえない病気はネットワークを通じて専門の先生にお願いする事もあります。

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