腸活(アレルギー性皮膚炎について)
- 2025.01.09
- BLOG
【アレルギー性皮膚炎のワンちゃんの飼い主さんへ】
最近注目されているアレルギー性皮膚炎に対する腸活、ハイブリッド・サプリメントセラピーの御紹介です。
ハイブリッド・サプリメントセラピーとは効果の穏やかなサプリメントを組み合わせる事によって一般製材に匹敵する薬効を期待する手法の造語です。
当院では2016年より胆泥症に対する腸活を実施していました。
さて今回ご紹介するのは、腸内環境を改善する事によって皮膚の痒みの不快感を減らす目的のプロバイオティックス(体に有用な乳酸菌やビフィズス菌など)とプレバイオティックス(腸内の有用菌を選択的に増やす成分)を併用したシンバイオティクスセラピーとなります。
オリゴ糖ケストース
✓高機能プレバイオティクスケストースの強い整腸作用
✓継続接種により糞便中のIgA(免疫グロブリンA)の増加
※IgA:侵入してきた病原体や食物アレルギーの原因となる未消化のたんぱく質に結合し、無力化する免疫物質
オリゴ糖ケストースによる2つの改善効果
1. アトピー性皮膚炎に対する改善効果
腸内に存在するビフィズス菌、乳酸菌、酪酸生産菌を選択的に増やし、短鎖脂肪酸の中でも酪酸を驚異的に増加。酪酸増加により制御性T細胞が活性化、抗炎症効果IL-10がTh1とTh2のバランスを整えアレルギー暴走のブレーキになります。
2. IBD症状に対する改善効果
急性下痢の原因となる腸内病原性菌であるサテレラ属菌とバクテロイデス属菌が減少、ビフィズス菌が増加することによりIBDの症状改善を促します。
乳酸菌パラカゼイ
✓約500億個の乳酸菌生菌
✓制御性T細胞を活性化
✓痒みの原因である免疫バランスの崩れを調整
オリゴ糖ケストースと乳酸菌パラカゼイの併用により制御性T細胞を活性化しTh1/Th2の免疫バランスを調整することによってアトピー性皮膚炎の根本原因である免疫の暴走を改善します。
最近の研究ではこの治療によって多くのワンちゃんが半年以内に薬剤治療からの離脱や症状の緩和を達成できるようです。
また多くの獣医皮膚科専門医も取り入れているこの治療は当院でも治療可能です。
ご希望の飼い主さんはスタッフまでお問合せ下さい。