プロフェッショナルスケーリング
- 2021.02.24
- BLOG
「犬の歯石除去なんて誰がやっても同じでしょ?」
またよく飼い主さんから
「歯石除去って一生で何回出来るの?」
とご質問を頂く事が多いです。
今回は技術的な面からお話させて頂きます。
本日私が施術させて頂いたワンちゃんです。
歯の裏側の歯周ポケットにたっぷりと歯石・歯垢が付着しています。
顕微鏡を使って目視下でクリーニングをしました。
顕微鏡を使うとピンポイントで処置が出来て余計な歯質を削りません。
盲目的に歯周ポケットの中を掃除しても全ての歯石・歯垢を取り除く事は不可能となります。
ではどうなるのか?
何度も何度もスケーリングをして不必要な歯質まで削ってしまう事になりかねません。
特に歯周ポケットが深くなればなる程、その様な状況ではいくら優れた名医が施術しても歯石・歯垢の取り残しが出てしまいます。
特にハンドキュレットと言われる器具を使うと超音波スケーラーの10倍もの歯質を削ってしまいます。
「歯石除去」と簡単にお考えの飼い主さんも多いですがその処置は非常に奥が深い処置となります。
さて文頭の答えも想像出来ましたか?