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歯石除去ってどれくらいの間隔でやればいいの?

  • 2019.09.27
  • BLOG

獣医歯科専門医は年に1~2回、全身麻酔下での処置を推奨しています。

人の歯科では個人差はありますが一般的に3か月に1回が目安とされています。

多くの方が毎日歯磨きをしている現状にも関わらず、その様な頻度でスケーリングを行うべきであると言う事は如何に歯磨きだけで歯周病を予防すると言う事が不十分であるのかを物語っています。

人ではPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)と呼ばれる「専門家による機器を使っての歯面清掃」という概念の元に日常の歯磨きでは落とせない歯石や磨き残したプラークなどを歯面の清掃とともに除去、研磨して虫歯や歯周病になりにくい環境を整えています。

具体的には個人ではプラークコントロールが難しい歯間、歯肉溝、歯面の細かい溝などの歯垢、歯石を完全に取り除き歯垢の再付着を防ぎ歯質を強くするためにフッ素入りの研磨剤を塗布して歯面清掃をする行為を言います。

このPMTCも3か月に一度の頻度で勧められており自宅での歯磨きを含めたホームケアにプラスすることで効果を発揮すると言われています。

この様に人の歯科では虫歯や歯周病といった病気を未然に防ぐ事に主眼を置いています。

では人以上に毎日の歯磨きが難しい犬猫の場合ではどうでしょうか?

犬猫の場合も人と同じく病気を未然に防ぐ事が理想です。

そのためには自宅でのホームケアに加えて動物病院でのデンタルケアが必要となります。

動物病院でのデンタルケアには全身麻酔下での詳細な口腔内検査、口腔内レントゲン検査、スケーリング、歯面清掃、歯周病治療などが含まれます。

動物歯科の先進国アメリカ動物病院福祉協会が2013年に定めたガイドラインでは、小型犬や猫では1歳齢時、大型犬では2歳齢時に全身麻酔下にて口腔内検査とスケーリングを含めた口腔内清掃を行ってそれ以降は1年に一回の定期的な実施が推奨されています。

また検査・処置のタイミングは病態の進行具合から考える事も出来ます。

歯肉炎の段階でプラークや歯石除去を行えば歯肉炎は治癒します。ところが歯肉炎から歯周病になってしまい歯肉の退縮や歯槽骨(顎の骨)が吸収されれば歯周組織は原則元に戻す事は出来ませんので治療の目標はこれ以上の悪化を防いで現状維持となります。

よって未然に病気を防ぐのであれば、歯科処置を行うタイミングが歯周病に移行する前の歯肉炎の段階となります。

つまり歯肉炎の段階でスケーリングを行い、PMTCの様に徹底した歯面清掃を行って歯周組織が元に戻る様にします。そしてさらにスケーリング時にプラークの増加因子を排除・改善する処置を行って自宅でのホームケアを行い易くするとともに動物が本来持っている防御機能が充分に働ける環境にする事が歯周病治療の大切なポイントとなります。

残念ながら当院に来院されるワンちゃん、猫ちゃんたちの多くはすでに歯周病を未然に防ぐ時期を逸してしまってる事がほとんどです。

皆さんに正しい知識を持って頂いて歯周病で苦しむ動物たちが少なくなる事を願います。

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