21世紀の犬の歯科治療
- 2020.01.23
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ギネスブックにもこんな事が認定されているんです。
ホント凄いですよね、、、
さてこれだけ医学が発展している現代社会に於いてもまだまだコントロール出来ていないのが「歯周病」です。
人の歯科医療の現場でさえこの様な状態であれば、さらに人以上に歯磨きが難しいワンちゃんや猫ちゃんの状態は容易に想像出来ます。
歯周病の発症には様々な要因が考えられています。
また歯周病には様々な治療法が存在します。
それでも治療の中心は原因菌である歯周病菌の駆除、すなわち歯垢・歯石の除去が基本的な治療法となります。
ではなぜ人の医学でも「歯周病」はコントロール出来ていないのでしょうか?
これには諸説ありますが、私個人的には「完全な歯垢・歯石」除去が行われていない現状がその理由の一端ではないかと考えています。
この事は医学の数々の論文でも証明されています。
現在人の最先端の歯科医療の現場では「歯科用マイクロスコープ」が導入されています。
「マイクロスコープ」とは手術用顕微鏡の事で約20倍の拡大視野で手術が行われています。
20倍の視野での手術は肉眼で手術を行う場合の400倍の情報量を得ることが出来ます。
すなわち「マイクロスコープを使用しての歯石除去」と肉眼で行う歯石除去であれば大リーガーと少年野球くらいの差が出てきます。
当院では大阪の動物病院では初めての歯科用マイクロスコープの導入、そしてより取り残しの少ない歯垢・歯石除去に努めています。
「犬猫にそこまでする必要があるの?」
と考える方もいるとは思いますが、人に比べてホームデンタルケアの難しい動物にこそ必要な処置だと考えます。
肉眼では到底取り切れない歯周ポケットのクリーニングをしている画像となります。